ここには2025年度の阪口研究室の卒研指導について、 様々な情報を提供する(つもり)です。 重要な情報が必ずしもページの上部にあるとは限らないので、 注意深く最初から最後まで一度は通読して下さい。ページの更新をした時には 下記の更新情報の欄に新しいもの順に更新の概要を 記載します。 また阪口研究室のブログにも 必要に応じて掲載する場合があります。
なお、2025年度は、知識情報・図書館学類の 知識情報システム主専攻の他に、 情報資源経営主専攻 に所属している学生の卒業研究の指導を予定しています。
また、疑問などあれば直接、あるいは電子メールで阪口まで気軽に お聞き下さい。
$Date: 2024/10/28 13:02:22 $ UTC (国際標準時)
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阪口研の研究室説明会やオープンラボのお知らせは随時 阪口研究室のブログ にも掲載予定なので、そちらもチェックしてみてください。
阪口自身による阪口研説明会は以下の日程で MS Teamsを用いた オンラインで開催予定です。
ミーティング情報は こちらの「阪口研説明会 ミーティング情報(3年生向け、2024年度).docx」 を御覧ください。(OneDrive上のdocxです。筑波大学メンバー限定なので、@u の アカウントでサインインしたブラウザで見てください。)
参加がもちろんどちらか一方のみで構いませんし、 途中入退室自由です (そのため、4、5時限目などの設定にしています)。 気軽に覗いてみて下さい。
なお、阪口研を希望する場合は、説明会とは別に必ず個別の面談を してください。 もちろん、説明会よりも前でも面談は受け付けています。 阪口に限りませんが、訪問期間の前半に一度は面談するのが良いと思います。
阪口研所属の学生によるオープンラボは以下の日程で「対面」で開催します。
詳細は阪口研究室のブログの「2025年度卒研生向け オープンラボについて」を 御覧ください
場所は「情報メディアユニオン棟3階303-2(学系共同研究スタジオ3)」です。
「お昼なので、昼食持参で来てもらって食べながら気軽にお話しましょう」 的な感じだそうです(もちろん、昼食を持参しなくてもOK)。
学類公式の卒業研究指導方針は[こちら]です。
阪口研の簡単な紹介は 「知識情報・図書館学類誌MILK」 にも掲載予定です(提出原稿はこちら(PDF))。
10月10日(木)~10月31日(木)の平日で既に阪口の予定が 塞がっているのは以下の通りになります(10月8日更新)。 メールなどで面談日時の予約をする際は、少なくとも以下の 日時は避けて下さい。 面談希望の場合はメールなどで予定(複数候補)の打診と予約を推奨します。 (なお、今後予定が変更されてもこのページへの反映は遅れる場合があります。 また、個別の面談の予定はここでは公表しません。)
日付 | 時間帯 | 理由/おおよその場所 |
---|---|---|
10/10(木) | 13:30-15:?? | 院生ゼミ |
10/11(金) | 12:00-13:00 | 公開セミナー聴講 |
10/11(金) | 13:45-16:30 | 阪口研説明会 |
10/15(火) | 13:45-16:30 | 4年生ゼミ |
10/16(水) | 12:15-15:00 | 授業 |
10/16(水) | 17:00-18:?? | 院生合同ゼミ |
10/17(木) | 13:30-15:?? | 院生ゼミ |
10/17(火) | 16:45-19:00 | 阪口研説明会 |
10/18(金) | 13:30-16:?? | 会議 |
10/21(月) | 12:15-15:00 | 授業 |
10/22(火) | 13:45-16:30 | 4年生ゼミ |
10/23(水) | 12:15-13:30 | 授業 |
10/23(水) | 16:00-17:?? | 会議 |
10/23(水) | 17:00-18:?? | 院生合同ゼミ |
10/24(木) | 13:30-15:?? | 院生ゼミ |
10/28(月) | 12:15-15:00 | 授業 |
10/29(火) | 10:10-11:25 | 会議 |
10/29(火) | 13:45-16:30 | 4年生ゼミ |
10/30(水) | 12:15-13:30 | 授業 |
10/30(水) | 17:00-18:?? | 院生合同ゼミ |
10/31(木) | 13:30-15:?? | 院生ゼミ |
(注: 土日・祝日は原則休みですので、上には明記していません。 夕方は特に用がなければ概ね19時までは大丈夫です。 言い替えると19時以降の予定は記載していません。)
最近の傾向から、定員超過の可能性は低いようなので、 テーマや興味の適合性や阪口が指導可能かどうかという観点で選考します。 面談の際にはテーマや方向性に関してキーワードやフレーズ、文章などを 書いたメモを持参・提出してください。A4用紙1枚程度以内で十分です。 そのメモの記載内容に 基づいて面談するほか、選考資料にもします。 オンライン(MS Teams)で面談する場合は電子的に提出してください。
期限までに第1希望の人数が定員を超過した場合は、内定を出す場合があります。 その際は、全学計算機システムのメールアドレス宛に連絡する他、 登録システム (hope) にも お知らせを掲載します。
「ちょっと待て、渡る前に右左。」です。もし阪口を選んで下さるとすれば、 それはありがたいことですが、決めてしまう前に必ず他の先生方とも 話してみましょう。 研究室訪問期間というのは大手を振って色んな先生の話を聞くいい機会です。 特に3年次編入生の諸君は受講した授業も限られているので貴重な機会とも 言えます。
卒業研究というのはテーマがもちろん重要ですが、実はそれ以上に教員との 相性の影響も大きいと私は考えています。 卒業研究は結果だけを見ると「たったこれだけ?」 という程度になることもありますが、重要なのはそこに至るプロセスです。その プロセスが教員との相性が合わないために、お互い不幸な思いをすることは 避けるべきだと思います。
で、その相性を確かめるには会って話をしてみるしかありません。授業での 印象はほとんどあてにならないといっても過言ではないでしょう。 授業での教員は「猫を被っている」こともあります:-)
以下は「2025年度卒業研究指導指導方針」には書いていませんが、 最近気になっていることを列挙します。ただし、私が普段感じているようなことを 思いついたまま書いたので、 卒研としてはかなり歯ごたえがある可能性があります。 また、既に部分的に着手しているものも含まれています。
年度 | 題目 |
---|---|
2023 | ブラウザ内に閉じたWebアプリケーションプログラミング演習環境 |
2023 | 惑星間ファイルシステムを使用した分散Webアーカイブシステムの開発† |
2023 | 地域アーカイブにおけるプライバシ情報マークアップ支援システム |
2023 | 文書の分析結果に基づく検索機能を備えた個人向け文書管理機能の開発† |
2022 | LODにおけるリンク候補の推薦 |
2020 | クラウドソーシングで収集されたキーワードのオープンデータを利用した分類手法 |
2020 | 機械学習に基づくネットワークトラフィックの分析手法† |
2018 | LODデータセットのメタデータ作成支援 |
2018 | 図書館情報専門職養成機関に関する資料目録LOD公開機能の開発 |
2017 | Linked Open Dataにおけるデータセット間のリンク支援手法 |
2017 | Linked Data クエリ構築支援のためのグラフ構造生成系の開発 |
2017 | 図書館情報専門職養成機関に関する資料目録のLinked Open Data 化 |
2014 | HTML5と公開鍵暗号技術を用いたユーザ認証システム |
2013 | CGMを利用した情報推薦† |
2013 | プログラムコードを対象としたソーシャルリーディングの支援† |
2013 | 音楽再生における気分に応じた選曲機能の開発† |
2011 | ユーザ興味の推定において概念辞書を利用した新着RSS記事の推薦 |
2010 | ユーザの興味に基づく記事注目度を用いたRSS記事閲覧支援システム† |
2010 | ネットワークを通じた協同作業を指向したファイル共有システム |
2010 | 迷惑メール誤判定問題の対策手法の開発 |
2009 | 電子メールによる安全な通信を支援するシステム |
2009 | ネットオークションにおける出品情報の検索支援システム† |
2009 | 音声によるソーシャルアノテーションシステム† |
2008 | ウェブ小説を対象とした作者同定の試み† |
2008 | 地図と話題度を用いたニュース記事の視覚的提示手法† |
2008 | 電子掲示板におけるスレッド運用支援機能の開発† |
2008 | Webにおける画像のダウンロード利用の支援システム† |
2007 | 言語非依存型迷惑メール選別手法の改善 |
2007 | 音楽ファイル管理支援システムの開発 |
2004 | 優先度判定機能を備えた施設予約支援システム† |
2004 | 迷惑メールの言語に依存しない選別手法に関する研究 |
2004 | SVMを用いた技術系メーリングリストのメッセージの分類に関する研究 |
2003 | 電子メールの文字化け修復ツール |
2003 | ディジタルアーカイブにおけるコンテンツ提供方法に関する研究 |
2003 | キャンパス間ネットワークを用いた遠隔授業支援システム† |
2003 | Webコンテンツの個人用アーカイブシステム† |
2002 | 文書間の関係に着目した文書管理システム† |
2002 | 多言語ディジタル文庫の管理システム |
2002 | 多言語XML文書ブラウジングシステム |
2002 | ディジタル図書館におけるメタデータのブラウズ機能に関する研究 |
2001 | 文字フォント共有のための検索システム |
2001 | 継承関係に注目したクラスブラウザ† |
2001 | WWW文書遠隔管理プロトコルを用いたミラーサイト構築システム |
2001 | WWWページの検索における検索ノイズ軽減システム† |
2000 | 漢字の異形字検索機能を備えたメタデータ検索システム |
†は学生が自発的に持ち込んだテーマで始めたものです(ただし、 ゼミなどで議論しているうちにかなりテーマが変わっています)。
参考: 主指導を担当して来た大学院生は、Linked Data リポジトリの自動収集、 Web API用ライブラリ自動生成、 電子メールにおける迷惑メール対策、 ディジタルアーカイブ、モンゴル文字等を含む多言語で記述された 情報の処理などのテーマを選んできています。
(注: 2005、2006、2012、2015、2016、2019、2021年度は残念ながら卒研指導の 学生がいませんでした;-<)
ゼミは後に予定があるとじっくり議論するのが難しくなるので、 できるだけ午後に行なうつもりですが、実際には全員のスケジュールを調整して日程を 決めることになります。 (人数にもよりますが1時限から3時限分ぐらいの時間をかけることに なると思います。)
卒研は趣味とは異なり、自宅(自室)にこもって一人だけで行っても 客観的な評価ができる成果が得られるものではないので、 ゼミの出席や阪口とのミーティングを経て進めることが卒業研究合格の 必要条件であるという方針です。
卒業研究は学生諸君が自力である一貫したテーマについて、作業、熟考、調査を 重ねて成し遂げるものと考えています。指導教員はそれが成し遂げられるように 助言・提案などの指導を行うことになります。
阪口が研究を進めているようなテーマの一端を卒業研究のテーマとして選ぶ 場合でも、一人一テーマとして独立して進められるようにテーマ選びをします。
なお、卒業研究を進めるにあたって、必要な道具は阪口から提供あるいは 示唆しますが、必ずしも阪口がそれに熟練しているとは限りません。理想を 言わせてもらえば、新しい道具なんてものは大学では教員よりも学生の方が良く 知っているというのが本来です。そうでなければ進歩はありません。 また、指導教員に言われた通りことだけをやるのではなく、さまざまなことを 自分で調べる練習の場というのも卒研の価値だと考えています。
さらに「動かしてナンボの阪口研」をキャッチフレーズにしています。 ともかく最後にテーマ・目的に見合ったシステムを部分的にでも 動かしてもらいます。
阪口が運営に関わる各種学会、学術的な会議などの運営のお手伝いを お願いすることもあります。予算に余裕があればアルバイトとしてお願いする かも知れませんし、何か他の特典があるかも知れません。
研究の良い成果が出た、もしくは期待できる場合には、 学会などにおける発表を検討します (その場合、原則として私との共著という形態をとります)。 これまでに卒業研究の成果を学会で発表した卒業生は3名います。3名とも 本学大学院図書館情報メディア研究科博士前期課程に進学しました。 また、その他にもその成果を学会で発表した卒業研究もあります。
大学院進学希望者大歓迎です。なお、今年度は大学院では 森嶋厚行教授、永森光晴講師、伊藤寛祥助教らの 研究室と週に1回合同ゼミを行っています。
次の段落以下の記述は COVID-19 以前に書いたものです。2025年度も COVID-19対策の状況に応じて、ゼミをMS Teamsによるオンラインにするなどの 対応を行う可能性があります。 そうすると、共同研究室に居て私の空き時間に助言を受けるような個別指導は なかなかできないので、2020年度より研究室Slackを設け、そこで質問・相談したり、 予定を確認して個別でZoomで相談したり等して来ました。
基本的に大学の設備を用いて卒業研究を進めてもらいたいと考えています。 日常的に共同研究室などに来てもらって、卒業研究を進めてもらう方が 良いと考えています。 (もちろん、就職活動などやむを得ない用で大学に来ることができない場合を 除きます。)
なお、共同研究室などに棲息することを奨励するつもりはありませんが、 諸般の事情により徹夜で作業したり共同研究室などで仮眠をとることは 妨げません。
私自身は、基本的に大学に出てきて共同研究室(自分のグループの場所に限りません)で 作業をやっている学生さんの相手をする主義なので、あんまり出てこない人の 場合は、他の研究室で良く出てくる人の方が私に色々教えてもらっていると いうことになりかねません。 実際、結構他の研究室の学生さんの相手もしています (もちろん、テーマそのものには立ち入らない範囲ですが)。
ついでに言うと大学に出てくるということは同輩や先輩(大学院生)などと 情報交換するチャンスがあるということです。初めてシステム作りをするのですから、 わからないことだらけというのが当たり前です。 指導教員が餌を出してくれるのを待っているようでは大したことが出来ません。 様々なチャンスを有効に使い、自分から貪欲に相談するなどの情報収集を しましょう。
これまでの経験則ですが、「こいつはコンピュータやネッ トワークに詳しい」と思われている人でも普段 の努力を怠っていると、締切間際になってもなかなかシステムが動かないとか、 出来上がったものが非常に貧相なものになってしまうということが 起きることがあります。
むしろ例えば、「私はコンピュータのことは良くわからないんです」と言いながらでも、 わからないなりに毎日地道に少しずつ進めて、わからないことは周辺の人や 私にメモをとりながら尋ねたり、調べたりする人の方がより 良いシステムを完成させる傾向があったりします。
卒研というのは授業の課題などよりも大きな「仕事」を進めるので、 「ローマは一日にしてならず」です。つまり少しずつでも良いので日々進める ということが必要です。その過程では何日も全然進んでいないように 思える期間も出てきます。が、そのような期間も色々調べるとか 試行錯誤するなど何かやっていれば、それが必ず後で活きてきます。
なお、時折「卒研が進んでいない」ことを気にして、ゼミを欠席したり、 大学(の共同研究室)に来なくなる人がいますが、それは「考えが逆」です。 卒研がなかなか進まない時こそ大学に来て、指導教員と相談しなければ いけません。 卒研が進まない時こそ指導教員の出番です。 卒研は「進んだ成果を指導教員に評価してもらう」というよりはむしろ 「指導教員に相談することによって進めて成果を得る」ものと考えて下さい。
とりあえず、一貫して日本語を用います。資料や先行研究の調査などでは、 必要に応じて英文を読んでもらう(訳すのではない)こともあります。
なお、関西弁(神戸言葉を中心に大阪弁や播州弁が混じっている)には (嫌でも)慣れてもらうことになると思います。 私としては「やんわりと」言っているつもりが 相手は「むっちゃきつい」と感じていることも結構あるようです。 その場合はご容赦下さい。
遊び、宴会、旅行などの企画は原則として学生さんの自主性にお任せする 方針です。
私は人の顔を覚えるのが遅い上に視力も低いため、町中で(あるいは大学内でも) 知合いに出会っても気づかないことが頻繁にあります。その辺御理解の ほどお願いします。
<sakaslis.tsukuba.ac.jp>
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